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会員写真展案内

JPA岡山サポーター   「ING&NEXT」写真展

坂直尭写真展      「女はとても美しい」

大友洋子写真展      「道東に生きる」

第13回JPA会員『夢』写真展

第2回 津田写真塾写真展

会員写真展レポート

大友洋子展「道東に生きる」                   2017年10月13日(金)~10月19日(木)            a’ギャラリー・アートグラフ

  大友洋子さんの個展「道東に生きる」が東京・銀座のa’ギャラリー・アートグラフで10月13日から19日まで(日曜休館)開催している。

 会場には道東(知床半島、野付半島、阿寒)で捉えた雪をかぶった国後島をバックに立つエゾシカ、川に群がる天然記念物の丹頂鶴、気嵐(けあらし)の中、じっとこらえる白鳥の群れ、珍しいシマフクロウなど動物たちの作品35点が展示されている。また草原の草に付く雨氷が夕日に輝く壮大な風景は北海道ならではの作品で、目を引いた。

 大友さんは「北海道の自然やそこに住む動物たちに魅せられて15年間通いました。夏には知床半島でヒグマに出会うことができたのは感激でした」と興奮気味に話していた。

記:山田信次

 

兼吉正純Photoアート展(魅惑の花鳥風月)             2017年10月7日(日)~10月12日(木) トアギャラリ2F(神戸市)

兼吉正純氏のPhotoアート展(魅惑の花鳥風月)が開催された。

ハガキ・2L・六つ切り・A2ノビなど多種サイズの作品が、和式、洋式、アート、の各作品に応じた特別仕立ての装飾額に納まり、階段の壁と、室内の壁々に、ところ狭しと展示され、更に3連屏風や掛け軸や色紙など、全63点がギャラリー空間を埋め尽くしていた。

水すましが立てる微かな波、カワセミや白鷺の動く気配、立ち枯れた花、竹、などのモチーフが水墨画風・水彩画風・油絵風でそれぞれの額に収まっており凝縮した美術館といった雰囲気である。

兼吉氏は和紙のベテランであるが、今回はフレスコ(漆喰紙)のしっくり感と立体感の作品もかなり多い、A2ノビのプリンターで多岐多様に独自のプロラボ域を愉しまれている様子が覗える。

「後援:JPA一般社団法人日本写真作家協会」を明記した当該写真展の案内ハガキと「2018年1月のJPA大阪展のハガキ」が受付に並べられ、JPAの知名度高揚に一役、が果たされていた。

神戸港と神戸北野居留地を結ぶメインストリート、カジュアルファッションの発信地であり、美術工芸店も軒を並べる、小ぎれいなアートタウン・トアロードの中央付近、小粋なギャラリーに小雨の中三々五々とビジターが訪れていた。

記:藤本光浩

 

内田清一写真展                                                                   「3つの旅から -ネパール・ニュージーランド・アラスカ-」         2017年9月22日(金)~9月28日(木)                                      富士フォトギャラリー銀座

 内田清一氏の写真展に伺った。

 まず作品の多さと迫力に驚き圧倒された。

 展示されていたのは、ネパールのヒマラヤ山脈、ニュージーランドのフイヨルド、アラスカの氷河を巡る旅の中から、大自然の素晴らしさをとらえた作品と、その地域に生活する人々を記録したものである。この2年間で撮ったのだそうだ。

 半切から全倍、さらに大きな作品まで100点が展示され、そのどれもがとても35ミリカメラ撮影とは思えないクオリティである。船内に映る夕日の光景、目の前にそびえるアラスカの氷河の写真など、一つひとつの作品に見入ってしまった。雄大な自然の姿に感動を受ける写真展であった。

記:伊藤和徳

 

久野鎮「個性という名で集結」 2017年8月18日(金)~8月24日(木) 富士フォトギャラリー銀座                    写真集第3弾「心象創幻写術集」

  8月23日の酷暑の日に写真展会場にうかがった。

 会場は3ブロックに分かれており、スペース1と2が、久野さんの生徒さんたち55人の作品を展示した「“個性”が集う写真展」、スペース3が久野さんの「心象創幻個展」である。

 作品は作者の熱意が伝わる力作が揃い、酷暑のなか訪れた多くの人々の熱気が3会場とも溢れていた。聞くところによると、総来場者数は2,885名とのことで、これは会場記録の上位3位、4位に入る数字だそうだ。

 前もって久野さんのアナログ技法について伝え聞いていた。会場全体を見渡してみると、技術にとらわれている写真は目立たず、ナチュラルな、自然の風景写真といった印象を受けた。しかしよく見ると、シャッター速度やフィルター、ズーミング等の技術に裏打ちされていることが分かる。シャッターを押す以前に全ての技法を完了させておき、出来上がった写真には一切手を加えないという。この精神は良い。

 さて、久野さんはこれまで「あなたの写真は一日で変わる!」「あなたの写真はもっと個性的に変わる」(共に日本写真企画)を出版されているが、その第3弾として「心象創幻写術集」(日本写真企画)が発表された。

 この本では様々なテクニック(技)が紹介されている。ズーミングのシャッター速度、多重露光の絞り、雨の日に車のフロントガラスを使う方法、花火を手持ちで撮る方法、スローシャッターで縦ブラシで撮る方法等、実践的であり面白い。

 仏教思想の1つである「唯識(ゆいしき)」の中に、「この世の風景は、唯(ただ)心の見たもの」という表現がある。人は一人ひとり心の世界を持っており、そのありようは誰一人として同じものはない。同じ風景を見ても、一人ひとりの心に映る風景は同じものでないのだ。

 久野さんの写真を見ていると、この「唯心の見たもの」という言葉が現れてくる。

記:津田一郎        

 

*久野鎮さんの作品集についてはここをクリック

 

西島泰史写真展「飛の美をもとめて2017『樹越』」                   2017年7月20日(木)~7月25日(火)  ギャラリー古都

 西島泰史写真展「樹越」が京都で開催されている。「畳サイズのデカ版の航空写真家」と「名刹のご住職西島泰史師」はもう周知のセット名称であろう。今回もP80サイズの1500x1000(mm)の作品がずらり13点とそのニアサイズ計30数点が、狭くは無い筈(約100㎡)のギャラリー壁を埋め尽くしていた。薄暗い黒壁にスポットライトが飛行体群を照らし、さながら自分がエアポートに居るか、機内に居て眼下を見る、かの様な愉しい気分を味わせてくれる、今回のテーマを「樹越(きごえ)」とし、旅客機が木々の上を飛ぶ感、とされたとのことだが、展示全景とマッチしており、空への感心度が高められるムードであった。内外の空港撮影に奔走して居た時代は遠ざかり現在は難病で薬漬けライフとのご本人のお話しだが、ご自宅が航空路の下に在ることが判り上空の外国機や、遠く伊丹空港へのアクセス機を超望遠で撮る、新たなチャレンジを楽しんで居ると、衰えた体調に似合わない鋭い眼光と気迫で、来場者にも新たな発憤を促しているかの様な対応ぶりであった。

記:藤本光浩

 

籔本近己写真展「軌跡をたどる」                                           2017年7月19日(水)~7月23日(日)                                      ビーツギャラリー(BEATS GALLERY)

 籔本近己氏の写真展「軌跡をたどる」が開催されている。アーティスト達有志で運営し、自由展示できるギャラリーで、大阪市を南北に走る大動脈路の、新なにわ筋沿いに在りながら知る人ぞ知る隠れ家のような空間である。一歩入ると、飾り気の無い白壁に、A1・A2サイズをベースに小サイズと混在させた約50点の女性像がぎっしりと並びfeminineムードが充満していた。「女性美の飽くなき探求」とは言ってもそれをプリントに表現するには、四季、天候、地域、背景、光、衣装、ポーズ、などをそのときの条件で総合的に「絵」にアレンジする、「感性」がまず不可欠であり、その感性を具現化するための演出・監督が写真家only-oneに要求される。当然にあらゆる偶然性をもカバーする撮影機材と運搬手段やその調達等々の全てを網羅し、淡路、和歌山、舞鶴、三重、房総など各地での渾身の充填の結果がここに在る訳である。展示された一枚一枚の、柔和でしなやかな作品の表情は、ベテラン写真家と息の合ったモデルのあうんの呼吸連鎖の結晶なんだ、との実感が湧いてくる時空である。15時~21時というギャラリーopen時間設定も夕方からのひとときが更に女性美をより感じさせる鑑賞インフラアワーだろう。     

記:藤本光浩

 

佐治はるみ海中写真展                                                          2017年6月20日(火)~6月25日(日)  ギャラリー彩遊館

 佐治はるみ氏の個展「海中写真展」が開催されている。まず来場者は約30畳の「畳の部屋のギャラリー」という、意表を突く仕掛けで迎えられる。芸術文化の町、宝塚市の閑静な住宅街の一角、瀟洒な戸建て住宅で、きもの店経営の催事展示場とのこと。和室の落ち着いた広間に、半切・全紙など27点が海水のシアン色系統で支配する空間の中、世界の海から連れて来たカラフルな熱帯魚たちが乱舞し、6月の蒸し暑い空気をオアシス化する畳の部屋の臨時水族館の様相である。体操と水泳で基礎を造りながら30年のダイバーライフで撮り創り溜めた集大成展は見る人に充実した印象を与えている。特に近年のビッグタイトルの「大陽 月 空 海 大地のAMATERAS展 第19回グランプリ賞作品」や「Heart Art in LISBON 2016 でのポルトガル日本大使館賞作品」は、全作品の品格を高めるkey役を果たしている。また20年続けているという、プリント写真をキャンパスフォト化しアクリル絵の具で油絵風に仕上げた絵画調作品は、大勢のリアルな銀塩色フォト群の中で暖かさを加味させ、畳ギャラリ-の来客にくつろぎ感を加味させていた。

記:藤本光浩

 

第9回+αの会写真展                      2017年5月18日(木)~5月23日(火)             宝塚市立国際・文化センター ギャラリー1・2・3

 JPAの後援名義を受けていた、「2017プラスアルファの会写真展」がこのほど終了した。「JPA」という名称の認識度をより高めたいと、会員展・グループ展では「後援-JPA」を広めようという動きの一環である、一人が同じテーマで5枚以上、というこの会のコンセプトを踏襲し、今回は「霜と霧12点」「裏磐梯の秋景10点」「雪の寺社7点」「関西の火祭り7点」「心象アート10点」その他全76点、がA4~全紙で一堂に展示されたギャラリーは入場者の圧巻度を高めていた。

 特に、同じテーマのイメージがブロック毎に並ぶミニ個展はインパクトが強い、芸術文化の町宝塚市の閑静な一角で、心地よいBGMの中、各テーマ性を更に補完する80"のプロジェクタ-の映像と豪華なパンフレット調の目録で、小劇場で芸術祭を見た!との満足感をお客様から戴きスタッフの充実感も明日に繋がった。

記:藤本光浩

 

笹尾敏子写真展「刻の記憶Ⅱ」                  2017年4月21日(金)〜4月27日(木)              写真弘社 a’ ギャラリー・アートグラフ

   銀座の写真弘社のギャラリーで開かれた今回の写真展はモンゴル旧正月の生活ぶりや世界最古のイーグルハンターの生き様などを捉えている。

 会場には見渡す限りの雪原の中、日の出とともに民族衣装を身につけた家族たちが、厳しい冬を無事に乗り越えられたことを喜び合い、料理やお酒を振る舞う作品、アルタイ山脈で守り抜かれた4千年の歴史を持つ伝統と文化が残る、その地に女性初の鷹匠を目指す15才の少女と家族を捉えた作品など30点が展示されている。

 笹尾さんは「モンゴルは今回で7回目。4日間、着の身着のままで撮影しました。ちょっと辛かったですが、大自然に向き合うモンゴルの人たちのたくましさと優しさにふれ、頑張れました。こちらへ訪れるといつも日本の原点のようなものを感じます。これからも自然との対話を忘れず、自分の視点でモンゴルの取材を続けていきたい」と意欲的に話した。

記:山田信次

 

吾妻克美作品展「和響」                                                       2017年3月31日(金)〜4月13日(木)                                      ソニーイメージングギャラリー銀座

 会場には鎌倉、裏磐梯、山形の蔵王などで捉えた日本の四季を通した風景作品43点が展示されている。作品のサイズは横長や縦長の作品が多く、プリントは光沢を抑え、しっとり感を出していているのが特徴で、どの作品も和室の床の間に掛けても似合いそうだ。

 題材は花鳥風月が主体となっている。中でも鳥海山から捉えたと言う作品は、青く染まった山並みの上にほんのりと空をピンクに染めた満月の情景は日本画を思わせる出来栄えだ。

 吾妻克美(65才)さんは「東京で作品展を開くのは初めてです。会場には多くの方が訪れてくださり、作品集は出さないのですかとか、開催期間中4回も訪れる方もいて、大変嬉しいです。私は朝の青みがかった色が好きです。これからもこだわりを持って作品を作っていきたい」と笑顔で話した。

記:山田信次

 

※吾妻克美さんの同作品展は、5月1日(月)から31日(水)まで、八王子市「夕やけ小やけふれあいの里」の中にある前田真三ギャラリーでも開催されます。

 

KPC・それぞれの写真展’16                   2016年12月2日(金)~12月4日(日) 深谷駅市民ギャラリー2F

   JPA会員3人を含む7人の出展者による恒例の「それぞれの写真展」が開催された。今回も出展者は1人21点の作品で、それぞれのテーマに挑戦した。

 

出牛敏夫:テーマ「浅草めぐりの旅」

浅草寺を中心に、ロック街から千束通りにかけて取材。色彩豊かな街並みの奥に見え隠れする時代の流れを乗り越えてきたモノ、例えば伝統やそれを支える人たちの心意気などが伝わってくる作品であった。外国人観光客が急増し、そのニーズに応えるべく常に変化成長している浅草ではあるが、作者は「古臭さを残しつつ、心が落ち着く浅草であって欲しい」と話す。

 

福島博子:テーマ「谷根千」

梅雨の一日、根津神社を中心に谷中と千駄木を丁寧に撮影した、ほっとする下町の様子が感じられる写真たちであった。根津神社の境内は参拝者だけでなく、自転車で通り抜ける人、通り雨に雨宿りする人など、地域の人たちの生活路として親しまれている様子が見て取れる。同時に、薄日が射す濡れた参道を利用した作品は、悠久の時の流れを背景とした神社がもつ神秘性、神々しさを表現しているように思えた。

 

山田昇:テーマ「童子堂・花まつり」

秩父のある札所において、毎年こどもの日に行われる「童子堂・花まつり」。子供たちによって飾られた花御堂の中に古びた小さな釈迦像が祀られる。子供たちが甘茶をかけるなか、子供たちの無病息災を祈る僧侶の読経が境内を静静と流れる。過疎・少子化が進む秩父で、子供たちを大切に育てようとする親の願いが感じられる、素朴で心温まる祭りだった。

 記:山田 昇

 

第2回 JPA岡山サポーターPHOTO GROUP“ING”展         2017年1月17日(火)~1月22日(日) 岡山県天神山文化プラザ

 JPAの岡山サポーター(※)であるPHOTO GROUP “ING”の今回の写真展は、画像処理を学びはじめたメンバーなど26人が参加し、風景や人物など全紙大の作品1人2点を展示。来場者は1,869名に上り、「完成度が高い」「芸術性を感じる」といった声を数多くいただいた。

 展示だけでなく、「アザラシの赤ちゃん」(ネスコ/文藝春秋)や「螢 Light of a Firefly」(ワニブックス)など、動物写真で有名な小原玲さんを迎え講演会を開催。「好奇心を撮影の原動力にする大切さ」を学べるなど、写真展は有意義かつ大盛況のうちに終了した。

※岡山サポーター=JPA岡山展のために活動する山陽地方在住のJPA会員有志ならびに協力者の方々

                      

記:土居礼子、写真:萩原秀政

 

角田和夫作品展「マニラ深夜日記」               2016年11月11日(金)~12月1日(木)             ソニーイメージングギャラリー銀座

 これまで日本だけでなくニューヨークやウラジオストック、フランスなどでも個展を開催。国内外で高い評価を受けている高知県在住の会員、角田和夫さんの作品展に伺った。

「マニラ深夜日記」と名づけられた本展は、角田さんがフィリピンのデ・ラ・サール大学から教授として招聘された2014年から2016年にかけてマニラで撮影した作品で構成されている。

 タワービルが林立し大型ショッピングモールが並ぶ大都会マニラ。一方そこには物乞いをするストリートチルドレンの姿がある。富裕層と貧困層が入り混じるこの場所で、角田さんは、特に貧困層の暮らす夜のスラム街に興味を持ち取材を続けたそうだ。危険が潜む大人の世界とコントラストをなす、キラキラと輝く目で屈託なく笑う子どもたち。わずかな食事を分け合い肩を寄せて寝転ぶ家族など、厳しさと人間の温かさの両面を浮き彫りにした好作品が展示されている。

記:米山悦朗