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会員写真展案内

菅家令子油絵展     「世界で たった ひとつ!」

笹尾敏子写真展     「刻の記憶Ⅱ」

吾妻克美作品展 和響

長井泰彦写真展      郷さと・紀行  湖国の香り

会員写真展レポート

長井泰彦写真展「郷さと・紀行 湖国の香り」            3月16日(木)~3月28日(火) ギャラリー古都

 このテーマでもう10回の個展を開いたとのこと、琵琶湖は広い、その南北両端では季候が違う、暮らしが違う、文化が違う、その折々の、花、雪、紅葉、動植物、魚貝類、そして祭りや花火、これらの要素が全周235km、南北64km、東西23kmに絡まってそれぞれの情景を創る。

  何度も廻ったらしい、それらの写真の中から今回は全紙と半切で46点、黒いクロスのギャラリールームの仄暗い中に、琵琶湖周囲の多くの町や村の情景が浮かび上がる。住人でも気付かない、湖国ゆえの身近な光景を長井さんの作品で知り、住んでいることが郷土の誇りなんだ、と再認識し、長井さんに感謝の意を告げる便りが寄せられてるようで、その中に滋賀県知事の礼状も有った。

   当該ギャラリーは京都の最も賑やかな河原町の道路に面して在るが、ビルの6Fゆえ外の煩雑さは届かず、来客も一眼レフのハイマチュアやプロの写真家が多く、深みのある写真談義が流れる空間が在った。朝日新聞デジタルの紹介記事、大津歴史博物館での展示記事、県議会議員の好評記事、など琵琶湖の写真で長井さんは大津の頼りになる写真家のようだ。                                                 

記:藤本光浩

 

KPC・それぞれの写真展’16                   2016年12月2日(金)~12月4日(日) 深谷駅市民ギャラリー2F

   JPA会員3人を含む7人の出展者による恒例の「それぞれの写真展」が開催された。今回も出展者は1人21点の作品で、それぞれのテーマに挑戦した。

 

出牛敏夫:テーマ「浅草めぐりの旅」

浅草寺を中心に、ロック街から千束通りにかけて取材。色彩豊かな街並みの奥に見え隠れする時代の流れを乗り越えてきたモノ、例えば伝統やそれを支える人たちの心意気などが伝わってくる作品であった。外国人観光客が急増し、そのニーズに応えるべく常に変化成長している浅草ではあるが、作者は「古臭さを残しつつ、心が落ち着く浅草であって欲しい」と話す。

 

福島博子:テーマ「谷根千」

梅雨の一日、根津神社を中心に谷中と千駄木を丁寧に撮影した、ほっとする下町の様子が感じられる写真たちであった。根津神社の境内は参拝者だけでなく、自転車で通り抜ける人、通り雨に雨宿りする人など、地域の人たちの生活路として親しまれている様子が見て取れる。同時に、薄日が射す濡れた参道を利用した作品は、悠久の時の流れを背景とした神社がもつ神秘性、神々しさを表現しているように思えた。

 

山田昇:テーマ「童子堂・花まつり」

秩父のある札所において、毎年こどもの日に行われる「童子堂・花まつり」。子供たちによって飾られた花御堂の中に古びた小さな釈迦像が祀られる。子供たちが甘茶をかけるなか、子供たちの無病息災を祈る僧侶の読経が境内を静静と流れる。過疎・少子化が進む秩父で、子供たちを大切に育てようとする親の願いが感じられる、素朴で心温まる祭りだった。

 記:山田 昇

 

第2回 JPA岡山サポーターPHOTO GROUP“ING”展         2017年1月17日(火)~1月22日(日) 岡山県天神山文化プラザ

 JPAの岡山サポーター(※)であるPHOTO GROUP “ING”の今回の写真展は、画像処理を学びはじめたメンバーなど26人が参加し、風景や人物など全紙大の作品1人2点を展示。来場者は1,869名に上り、「完成度が高い」「芸術性を感じる」といった声を数多くいただいた。

 展示だけでなく、「アザラシの赤ちゃん」(ネスコ/文藝春秋)や「螢 Light of a Firefly」(ワニブックス)など、動物写真で有名な小原玲さんを迎え講演会を開催。「好奇心を撮影の原動力にする大切さ」を学べるなど、写真展は有意義かつ大盛況のうちに終了した。

※岡山サポーター=JPA岡山展のために活動する山陽地方在住のJPA会員有志ならびに協力者の方々

                      

記:土居礼子、写真:萩原秀政

 

WAKO TAKAI写真展「風に吹かれて」~沖縄~                         2016年12月1日(木)~12月26日(月)                                    川越マイン3階 喫茶室ルノアール川越(川越駅前)

 こちらでの開催は8回目を迎えました。これまで、バリ島、銀座・原宿、チュニジア、中国、北海道、サンフランシスコといった都市や、「錆」をテーマに個展を開催。そして今回は「沖縄」をテーマに発表しました。

 沖縄には娘が嫁いでいることもあり、年に一度は訪問して撮影をしています。ご存知のように、沖縄は亜熱帯気候に属しているので高温多湿。一年中花が咲き、いつも碧い海・青い空が広がっているイメージをお持ちでしょう。一方で、海に囲まれているためか天気は変わりやすく、その表情はさまざまで、刻々と大きく変化することも珍しくありません。そういった自然の多彩なシーンを、“私の好奇心”を原動力に撮ってみました。心に留めていただける作品がありましたら幸いです。

記:WAKO TAKAI

 

角田和夫作品展「マニラ深夜日記」               2016年11月11日(金)~12月1日(木)             ソニーイメージングギャラリー銀座

 これまで日本だけでなくニューヨークやウラジオストック、フランスなどでも個展を開催。国内外で高い評価を受けている高知県在住の会員、角田和夫さんの作品展に伺った。

「マニラ深夜日記」と名づけられた本展は、角田さんがフィリピンのデ・ラ・サール大学から教授として招聘された2014年から2016年にかけてマニラで撮影した作品で構成されている。

 タワービルが林立し大型ショッピングモールが並ぶ大都会マニラ。一方そこには物乞いをするストリートチルドレンの姿がある。富裕層と貧困層が入り混じるこの場所で、角田さんは、特に貧困層の暮らす夜のスラム街に興味を持ち取材を続けたそうだ。危険が潜む大人の世界とコントラストをなす、キラキラと輝く目で屈託なく笑う子どもたち。わずかな食事を分け合い肩を寄せて寝転ぶ家族など、厳しさと人間の温かさの両面を浮き彫りにした好作品が展示されている。

記:米山悦朗

 

大沢利裕写真展「タンチョウ~北の大地に生きる~」                 2016年11月11日(金)~17日(木) 東京ギャラリーアートグラフ

 日常、環境保全の業務に従事し、並行して希少動物を撮影し保護を発信する写真展の第四弾。

 今回は、日本を象徴する鳥・特別天然記念物のタンチョウの保護に貢献すべく写真展を開催し、北の大地(北海道東部)の厳しい環境下に留鳥として生息するタンチョウを紹介しています。

 尚、今回も写真展を通じてタンチョウ保護への貢献を目的に、来場者数に応じて、「関連環境団体」に寄付を致します。

 今後もこうした活動を通じて希少動物の保護に、貢献していきたいと考えております。

 皆様のご来場をお待ちしております。 

記:大沢利裕

 

中村輝一写真展「写真で綴る中国 湖南省の旅」         2016年10月19日(水)〜11月1日(火)             ニコンプラザ仙台 フォトギャラリー

「写真で綴る中国 湖南省の旅」と名付けられ、昨年に引き続きシリーズ2回目となる中村輝一さんの写真展が、再びここニコンプラザ仙台で開催された。

 世界最長とされるガラスの橋で話題にもなった、張家界の雄大な岩山が林立する「武陵源」や、中国でもっとも美しい街並の一つと称賛される「鳳凰古城」の風景が29点、展示された。

「運悪く、天気が雨模様でねぇ」と目を細められていたが、しっとりと雰囲気のある作品に仕上がっていた。同時に近年における各方面の入選入賞作品も展示され、祭り・スナップ・風景と多彩である。来場されるお客様にも「武陵源」の成り立ちなど熱心に説明されていて、中村さんの実直さがうかがえる写真展となっていた。

記:梅津聡

 

吾妻克美写真展「和奏彩彩」                  2016年9月15日(木)〜9月27日(火)             富士フィルムフォトサロン仙台

 ある言葉が思いだされた。改めて調べてみると、【インスパイア】とはラテン語の「in-(中へ)」+「spirare(息、息吹)」から、(思想や生命などを)吹き込んだり、感化、啓発、鼓舞、または奮い立たせたり、ひらめきや刺激を与えたりすること。なのだそうだ。そう、まさに製作意欲をかき立てられ、刺激を受けるのだ。 

 自然の中に華道の原点を見い出し、葛飾北斎をこよなく愛する吾妻さんの本来の仕事は通信系の技術屋らしい。月、花、木々の枝、水面を巧みにファインダーに取り込み、技術系の繊細さと絵画的なカメラワークで独特の世界観が表現されている。

〔「和」の極意とは、この「はんなり」に通じるものがある。いわゆる渋さの中に美しさの情景をあらわすこと。すなわち「和」とは日本の自然の中から生まれた様々な要素(色、形、植物、生物)が絡み合い美しく奏でる「はんなり」(上品て華やか)の世界を言う。是を私は「和奏彩彩」の世界と呼ぶ。〕 <挨拶文より抜粋>

 少し不謹慎であるが、茶と菓子いただきながらボーっとしたい・・・。日本人で良かったと思える写真展であった。

記:梅津聡

 

金 勝男写真展「時はすぎゆく(国立ハンセン病療養所長島愛生園)」 2016年10月10日(月)~10月16日(日)             山陽新聞本社 さん太ギャラリー

 2002年、大阪府八尾市の人権教育の現地研修で、国立ハンセン病療養所長島愛生園と邑久光明園を訪問しました。講師の方に「一番嬉しかったことは?」とお聞きしたところ、本土とつながる「人間回復の橋」が1988年に完成したこと、とお答えになりました。

 ハンセン病の名のもとに、過去には絶対隔離・断種・中絶等の悲しい事実もありました。しかし現在ハンセン病は撲滅され、平成8年4月には「らい予防法」も廃止されました。入所者の高齢化も進み(平均84歳)、療養所はいずれその役目を終えるであろうかと思います。

 今回の作品は、いつの日か瀬戸内の風光明媚な自然と同化していくこの場所に、かつて国立ハンセン病療養所があった事実を忘れないことが大切だという思いで撮影したものです。

記:金勝男

 

川岸じろう写真展「大阪・運河」                                           2016年9月8日(木)~9月14日(水) 大阪ニコンサロンbis

 川岸じろうさんは「私はもう80歳になりますねん。そやけどカメラ持ったら歳は関係おまへんな。血が騒ぎまんねん」と、普段は優しい目が写真の話になるとその目がきらりと光る。

 大阪のニコンサロンbisを訪れると写真展会場は来場者の熱気で溢れていた。そこには「大阪・運河」のモノクロームの世界が広がっていた。大阪には808橋といわれる多くの橋があり、最初は橋に興味が湧き撮り始められたようだ。ある時、東京在住の写真家、熊切圭介さんに会われて橋の写真談義になり、そこで大阪の川や運河の話におよび、それを契機に、大阪の経済発展の大きな原動力の一つである「運河」に目が向いたそうだ。

 以来6年が経ち、数千枚の運河の写真が溜まり、いろいろな運河の貌が見えてきた。

大阪の有名な豪商たちもこの運河と共に繁栄し、今の大阪が造られている。スエズ運河やライン川で用いられている揚水階段式運河さえある。テーマパークの構築で埋められて今や長さ50メートルだけになった運河もある。見学者の方々も「こんなに沢山の運河があったのですね。知りませんでした」と感銘を受けていた。またある方は「綺麗なプリントですね。何処で焼かれたのですか?」と訊かれ、川岸さんは「全部自分でプリントしました。恥ずかしくないように気つかいましたわ」と笑っていた。

 大阪の経済と市民生活とに密接した運河は166におよぶ。「河川は自然が造った水の流れ」、「運河は目的のために人工的に作られた水の流れ」と明快に答えられた川岸さんは図書館通いをして運河の歴史や個々の存在価値を勉強したとのこと。「これが運河地図ですねん。勉強すればするほど運河は面白かった」と広げて見せる川岸さんのお顔は青年であった。 

記:藤吉修忠

 

成瀬けんじ写真展「遥かなる富士」                                         2016年9月1日(木)~9月30日(金)                                        シティプラザ「すぎや」(広島県呉市)

 成瀬けんじさんが呉市のシティプラザで富士山の力作を発表しました。

 1階ホールの壁面の150㎝×50㎝の大画面は、3800万画素のフルサイズ3枚つなぎで、澄み渡る青空に真白の山頂が浮かび、富士山の素晴らしさが際立っていました。

 また、山頂に朝日をど真ん中に捉えた富士は幽玄でダイナミック。このチャンスは年2回ぐらいしかなく自然の観察力と気象の読みが大切とのことでした。

 そしてマイナス16度の中での凍える手でのカメラワークや電池の消耗の速さと戦いながらの撮影は、富士を20年間撮り続けた彼の執念を感じさせました。湖面の逆さ富士と頂上の朝日の輝きは雄大で、A1 とパノラマで構成された作品は会場に圧倒的な存在感を放っており、訪れた人々は富士見物の醍醐味を居ながらにして味わっているようでした。

 年間5〜6回の富士撮影行ですが、すでに20年の歳月を重ねたそうです。1回5日間位の車での集中撮影では、寒さと戦いながら、20年前に精進湖より見た赤富士の感動を追い求め今に続いているのだそうです。近くの喫茶ルームで成瀬さんと広島在住の会員たちとの写真談義が深まりました。 

記:大島邦夫

 

高橋貴代司写真展「気ままに楽しく、撮り歩き」                       2016年9月7日(水)~9月13日(火)              大和市渋谷学習センター1Fギャラリー

 高橋貴代司さんが、ご自身が古希を迎えるのを機に、地元の駅近くのギャラリーで写真展を開催された。

 本展のきっかけは、“写真展”を鑑賞する機会の少ない近隣の方々に、自分の作品を見ていただくことを通して、展覧会体験をしていただければ、という思いだったという。

 ここ10年ほどの間に地元を中心に撮り貯めたなかから約30点を展示。動物・風景・アート・花の4部門から成り、A3ノビと全紙で構成されている。製作から展示まで全てご自身が行うほか、受付はご家族が手伝われるなど、温かみのある展示会である。

 来場者は日に100名を超える盛況ぶりで、いらした方々の口コミで日に日にその数は増えているそう。さらに「是非また開催して欲しい」との強い要望も寄せられており、定期的に開催しようか思案中とのことだ。                                             

記:兼子久

 

米山悦朗写真展「和紙を漉く」                                               2016年9月6日(火)~9月12日(月) ニコンサロンbis新宿

  米山悦朗さんの写真展「和紙を漉く」を見てきた。被写体は、新潟県柏崎市高柳町門出で、一旦廃れた門出部落の紙漉きを再興し「越後、門出和紙」と命名し、和紙作りに励んでおられる小林康生(こばやしやすお)さん。この写真展は、小林さんとその工房を3年間にわたって取材したものである。

 本展は、楮(コウゾ)の苗植作りに始まり、春夏秋冬の時期ごとの作業を通して、一連の作品に仕上げるまでのいわば、「和紙」完成までの記録写真である。

 米山さんは、3年もの間撮影するうちに「工房で働く皆さんの匠の技に魅せられるばかりだった。特に雪深い冬、家の中で皮を削ぎ、春とともに雪に晒して漂白する工程は興味深く取材させていただいた」と言う。一連の「和紙」完成までの力作30点は、匠の技と心を伝える貴重な記録としても価値があろう。

記:伊藤和徳

 

金 勝男写真展「大和下市里山物語」                                       2016年9月7日(水)~9月11日(日) 入江泰吉記念奈良市写真美術館

 金勝男氏の個展が、奈良大和路の風景・文化財を撮り続けた写真家入江泰吉氏の作品で、西日本初の写真専門の美術館「入江泰吉記念奈良市写真美術館」で開催されている。

 日本で最初に商業手形が発行されるなど、吉野の桜三千本の商業地として栄えた歴史の下市ではあるが、金氏は依頼されて撮影に入り、古都奈良の周辺に残る山在り谷在りの地形とその自然に溶け込み棲む人々の暮らしぶり、に惹かれ通うことになったようで、半切サイズで約40点がこの面々とした里山ムードを館内に醸し出していた。

 下市の木蓮や桜などは撮影スポットとしてプロやハイマチュアには馴染み深いが、金氏はポピュラーポイントではなく、撮り通うことで気付くこの素直な里山を、記録的にならず豊かな情感で表現したいという工夫で作品群を創っている。この写真展は現地の下市文化センターで先に開催され、より広域に公開ということで、この由緒ある入江泰吉写真美術館での催行となった。「めぐる、しもいち」吉野郡下市町の観光情報公式サイトでもこの写真展の写真が何点か使われている。来られた人々はこの美術館の重厚な雰囲気と相俟って長閑で和む里山の原風景を満喫されていた。

記:藤本光浩