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会員写真展案内

籔本近己        「軌跡をたどる」

JPA岡山サポーター   PHOTOGROUP             ING&NEXT

牧島ヒロミツ      「かたちの誘惑」

山岡茂男        「100時間の雲南省紀行」

山田 昇        「秩父路」

戸渡俊康        「自然美との邂逅」

菅家令子        「油絵個展」

JPA日本写真作家協会    東北地区入賞・入選作品展

池村まさお写真展    「世界の絶景」

ニュース

堀井裕子会員が、『カムイ・ノミ』(神への祈り)を出展

 堀井裕子会員が、堀田顧問が主宰する瓢蟲社の「昔姫三人展」(於: かなっくホール / 神奈川県)に、『カムイ・ノミ』(神への祈り)と題した作品を出展した。

 ある事をきっかけに彼ら(アイヌ民族)と懇意になった堀井氏は、その後もこの地を訪れて営々と続いてきたそこに住む人々の生活やその周辺にカメラを向けた。注目すべき点は、堀井氏が彼らの中に日本人の姿 (日本人が本来持ち続けてきた魂というべきモノかも知れない) を投影していることだろう。

 地域によって異なるとされるアイヌ文化だが、「アイヌ」とは、(アイヌ語で)「人間」を意味すると言われる。その生活に入り込んでいった堀井氏。彼女はアイヌの人々を通して、そこに人間の「存在」を見出そうとしたのではないだろうか。言い換えれば、「われわれは何者で、何処からきたのか」ということを証明しようとしているかのようにも感じられる。

 今日の日本に於けるマジョリティ(多数者)は、和人(大和民族)と呼ばれ、この和人とアイヌ民族は同じ日本人なのだと堀井氏は言う。そして、作品タイトルにある「カムイ」とは、アイヌ民族にとっての「神」であり、その存在は日本の神道と極似しているそうだ。

 アイヌの世界では、自然界に存在する全てのモノに魂が宿っているという基本精神が存在するとされ、そのような思いと共に堀井作品を眺めていると、我々がこの世に、この自然界の中に生かされているということの事実を突きつけられる。同時に、そのことへの感謝の気持ちが溢れでてくる。

 私事ではあるが、ニューヨーク生活を経て東京に戻り久し振りに公共交通機関を利用した際、人々の立ち居振舞から私の想う日本人の美徳がこの10年で大きく変化しているように感じた。”10年ひと昔”、そう笑われてしまいそうだが、堀井氏が現地でとらえた数々の作品から、アイヌの人々の魂とそれにもとづく彼らの行為の中に、かつての日本人の美徳が見え隠れするような気がした。

 前述したように、「アイヌ」という表現は「人間」を意味すると言われるが、もともとは、"良き行ないをする人"に対して使われたという説もある。堀井氏は、アイヌの人々に出逢った時、瞬時に彼らがもつ美徳を見抜いたのかもしれない。彼女の作品を通して、日本人が失いつつある美徳(本来持ち続けてきた魂)についてもう一度考えてみたくなった。

記 : 棚井文雄

著作権セミナー

「写真の著作権」「キャンディット・フォトの肖像権」を学ぶ

2018年8月5日(日)横浜市市民活動支援センター

JPAが新規事業としてスタートした著作権に関する教育セミナーを一般写真活動組織への展開として、横浜市に活動拠点を持つ「デジカメボランティア会(会員数85名)」に対して実施した。      

 日本写真著作権協会(JPCA)の運営委員、JPA副会長の棚井文雄氏が講師として著作権及び肖像権の基礎をプロジェクターを用いて分かりやすく解説し、受講者の理解をすすめた。      

 更に、肖像権の影響が大きいスナップ写真について、棚井氏のニューヨークやヨーロッパでの活動を通し、写真家が最も気になるトラブル発生の要因及びその回避手段を、実例写真を用いて解説し、受講者の理解と不安解消に役立つ内容となった。

 著作権も肖像権も写真を撮影しないと始まらないので、どのような事に注意してカメラを向けるべきなのか、その際の必要な配慮とフォロー等、細かな説明があり、その後の質疑応答は30分に及ぶなど、充実したセミナーとなった。

 セミナー後の有志による懇親会には、棚井副会長と兼子理事にも出席いただき、時の経つのも忘れ、熱心に写真談義や著作権・肖像権についての話し合いで盛り上がった。

記 : 高橋貴代司・JPA会員 / デジカメボランティア会副会長 

写真:小金秀夫

「夢の配達人展 2018」

 みなとみらいギャラリーに於いて、渡辺澄晴終身名誉会長、堀田義夫顧問が指導をされている「デジタルフォト研究会」の写真展『夢の配達人展2018』が、9月11日から開催されている。JPAからも、北川俊子さん、田崎龍一さん、堀井裕子さん、堀節子さん、西垣憲明さん、西林俊朗さん、松尾エリカさん、渡辺修子さんらが出展。

 定例会で学んだ高度なデジタルテクニックを用いたユニークな作品、被写体の持つ力をありのままに表現したストレート作品、出展者58名、150点を超える作品は会員の研究成果であり、写真作家としてのプレゼンテーションでもある。会場を一回りしてみると、実にさまざまな表現による作品がコラボレーションし、デジタル時代に於ける写真の可能性を見せつけてくれる。

記:棚井文雄

 

「夢の配達人展 2018」

みなとみらいギャラリー

2018年9月11日(火)〜17日(月)

11:00~18:00(最終日15:00まで)

 

アクセス

http://www.mmgallery.jp/access.html

「第一回JPA日本写真作家協会東北フォトクラブ写真展」を開催

開催会場:東北電力グリーンプラザ

 

「第一回JPA 日本写真作家協会東北フォトクラブ写真展」と題した、JPA展(過去3年間分)の中から東北地区在住者の入賞入選作品と仙台地区在住のJPA会員作品を集める合同写真展が8月14日から19日まで仙台市青葉区の電力ビル1階にあるグリーンプラザギャラリーSOUTHにて開かれた。

 会場にはJPA顧問・会員8名と、この企画にご賛同をいただいた入選入賞者の有志19名による総数42点が展示され、お盆の期間中にもかかわらず入場者は1,216名を数えた。 

 この会場は、仙台市内の中心部に位置し交通の要所で買い物客も多く、写真教室や写真クラブの発表の場としての歴史も長い。展覧会開催数も集客数も他の会場に比べ格段に多い場所で、非常に人気の展覧会場となっている。

 

「どの作品もレベル高いね」と言ってくださるお客様や、熱心にメモを取っているお客様などが見受けられ、いつものJPA仙台展とはまたひと味違った展覧会となり、それらの方々に新しいアプローチでJPAを多少成りとも周知できたのではないだろうかと思っている。

 JPAの知名度アップと公募展の応募者数増加を目的に、当地では初めての企画であったが、評価はいかほどだったろうか。第二回・三回と重ねて行き、JPA会員と入賞入選者の親睦を図り、写真文化の向上と大震災の心の復興の一助になるよう願っている。 記:梅津 聡

「第28回ブルーベイヨコハマ展」を開催

JPA会員の写真展「第28回ブルーベイヨコハマ展」が7月3日から9日まで,横浜市西区の横浜市民ギャラリー2階(JR桜木町駅より徒歩10分)で開かれた。入場無料。

 同展は神奈川県を中心に関東一円在住の同会員56人が参加。会場には港ヨコハマのしゃれた建築写真、無機質な赤いコンテナを幾何学的に捉えた作品、西モンゴルの厳しい自然の中で暮らすワシ使いの組み写真など、作者が意欲的に取り組んだ作品約150点が展示され、訪れた来場者たちの目を楽しませていた。また、梅雨の戻りで、あいにくの天気が続いたが、昨年より多い約1700人の来場者があった。

 同展実行委員長の三輪晃士さんは「作家意識の原点に立ち、作者の自由な表現を楽しんでいただければ幸いです」と話した。

 3日夜、桜木町のブリーズベイホテルでパーティーが45人の参加で開かれた。堀田義夫顧問の乾杯で始まり、会場では各人がテーブルを回り、酒を酌み交わし、和やかな雰囲気の中で懇親を深めた。

記:山田信次

 

「JPA著作権セミナー in 広島」を開催

 「キャンディット・フォトと肖像権」「SNS時代の写真ルールとマナー」について6月24日、広島のRCC文化センターに於いて、日本写真著作権協会(JPCA)との共催によるセミナーを開催した。島根県・山口県・岡山県・県北と、遠方から多くの人々が訪れ、開演前から会場は熱気で満ち溢れていた。

 

 はじめに、230人の参加者で埋め尽くされた会場で、三輪晃士副会長から開会の挨拶をいただいた。

 第一部は、日本写真著作権協会運営委員 / JPA理事の棚井文雄氏による「キャンディッド・フォトと肖像権」をテーマにした講演が行われた。スナップ撮影の基本的な注意点、撮影現場で警察官に尋問を受けた際の対処法などの解説と共に、スクリーンへの棚井氏の作品投影や、撮影時に配慮すべき被写体の肖像権について、裁判となった実例も挙げ会場の皆さんと問答しながらの指導を受けた。

 第二部では、日本写真著作権協会理事 / 日本写真家協会(JPS)専務理事の山口勝廣氏による「SNS時代の写真ルールとマナー」をテーマとした講演が行われた。山口氏の作品をスクリーンに投影し、著作権・肖像権・SNS写真のルールとマナーなどの説明がされ、SNS時代に入り撮影した画像が一瞬で世界中を回り巡るが、勝手にコピーして使用されてしまうことも多く、十分に気を付けて発信することとの注意喚起がされた。また、コンテストに応募し入賞した著作物は誰のものになるのかなど、たくさんの注意点をご説明いただいた。

 

 質疑応対では、「コンテストの入賞作品を、他の主催者が開催する写真展に出展しても構わないのか」、という質問があり、「応募要項をよく読んで理解をしないと著作権が主催者側に移る可能性があり、許可をもらわないと展示ができなくなる可能性もある」との回答がされた。肖像権についても、多種多用の例を上げ迅速的確な回答を頂けたことに、会場からは、「来て良かった、また開催してほしい」など、沢山の嬉しい言葉をいただいた。

 

 その他、撮影中に警察官によって画像を消去されたケースなど、多様な質疑応答に230名の会場を湧き起こし、3時間30分の時間はあっという間に過ぎた。そして、三輪晃士副会長の挨拶によって、セミナーは締めくくられた。

 最後に、私、工藤一義が閉会の挨拶として、「 ”写真文化の向上と社会貢献”に邁進することが本来の ”写真の力” ではないか」、「自分の五感で、目的を持って作品制作に励んで欲しい」と呼びかけると、参加者の皆さまから割れんばかりの拍手をいただいた。

記・工藤一義

 

写真:中村晋啓
写真:中村晋啓

「JPA著作権セミナー in 広島」を終えて

 広島に於いて、こんなに多くの皆さまに著作権・肖像権のお話をさせていただくことができましたのは、協会の枠を超えた広島の写真関係者の方々のご尽力があってのことです。

 セミナー開催の広報をはじめ、当日の進行、懇親会開催など、本当にありがとうございました。この場をお借りして、改めてお礼を申し上げます。

記:棚井文雄

 

Thanks to :

公益社団法人日本写真家協会 森本 勝義

一般社団法人日本写真作家協会 工藤 一義

一般社団法人日本写真作家協会 長谷川 潤

広島広告写真家協会 本田 登

広島写真美術協会 会長 大島 邦夫

日本風景写真協会広島支部 櫻井 龍記

中国新聞写真クラブ 事務局長 松元 潮

全日本写真連盟広島県本部 委員長 松浦 和之

広島県写真連盟 会長 尾崎 秀司

広島県写真連盟 副会長 小西 敏治

広島県写真連盟 事務局長 小下 誠

広島女子カメラ部 会長 秋元 万里子

第8回JPA関西会員展     2018.5.28~6.3   西宮市立北口ギャラリー

ビエンナーレ式のJPA 関西会員展第8回(足掛け16年目)が賑やかに閉幕した、

今回は、関西会員展では始めて津田会長、三輪副会長、山田副会長、全11点の賛助作品を出展して戴き、師岡顧問、(故)南村名誉会員の作品を合わせて、看板・ポスター・挨拶ボードと共に下図の様に会場入り口壁面を華々しく飾り、JPAの分身、元気なJPA関西圏を表意できた。

展示数は全80点、その内容は(cm)、180x90の畳サイズ(6)、100x70全倍額(15)、150x50全紙額の組み写真が11組22枚、他サイズの組み写真3組13枚、75x50全紙額が20点に、趣を変えた60x120和風掛け軸作品と多彩、その約80%がビッグサイズ表現で21mx15mx4m空間の4壁面をところ狭しと埋め尽くした。

左図の例の様にそれらが壁毎に混在し、豪華さで見る人に感動を誘い充実感を持たらしていた。関西圏会員(伊勢・和歌山・兵庫・奈良・大阪・京都)のバイタリティのある創作意欲と実行力の顕れである。日頃各種催しに慣れたギャラリー関係者やガードマン達からも、毎日のclose後鑑賞し、常には見ない「素晴らしい展覧会」との賛辞が在った、総計1,116名の入場者でビエンナーレJPAの再認識が関西圏に戻り「JPAの名声を巷に」、と言う目的が達せられた。  

記:藤本光浩

 

仙台展レポート

   東北エリアで3回目のJPA仙台展が4月20日から25日まで、昨年同様の仙台市青葉区の「せんだいメディアテーク」6階のギャラリーで開催され、1.486人が来場し、盛況裏に終わった。

 会場には約500点の作品が展示され、中でも公募の「日本の災害と復興の」

部門では宮城県知事賞や仙台市長賞を受賞(宮城県人)された作品には、来場者たちは食い入るように見入っていた。

 21日午後、同会場の7階スタジオシアターで、米山光昭顧問の写真セミナー「地上の楽園」が行われた。パプアニューギニアの少数民族の祭り文化や生活の実態を写真と話を交え講演が始まり、会場には約150人が入場し盛況ぶりをみせた。

 初日の夜には交流懇親会が、仙台市内のスマイルホテル仙台国分町で、同展実行委員のメンバー、来賓者、仙台市在住の公募展入賞入選者など33人の出席者のもとで、和やかに開催された。

 始めに、主催者の津田会長が「JPAはプロとハイアマチュアがいる協会で、時代の流れに合っていると思っています。本日は公募展に入賞、入選された方々、おめでとうございます。ごゆっくりしていってください」と開会の挨拶。また来賓の小野寺健仙台市会議員は「仙台展が3回目を迎えることができ、ありがとうございます。今回は仙台から仙台市長賞が初めて受賞され、大変嬉しく思います」と挨拶された。続いて米山顧問は「入賞、入選された方々はJPAに入会していただき、写真文化を広げていきたい」と激励の挨拶。最後に三輪晃士副会長が「今回の仙台展ができたのも梅津さんたちのおかげです。入賞、入選の皆様をお祝いします」と乾杯の音頭がとられ、しばし写真文化の話に花を咲かせ、仙台の方々と親睦を深めた。

 翌日の22日、仙台の会員の方々の主催で、仙台市外の「国営みちのく杜の湖畔公園」で撮影会が行われ、津田会長をはじめ米山顧問ら13人が参加した。園内では移築された東北の古民家や見ごろのチューリップやシバザクラなどを撮影し、お互いの交流と親睦を深めた。

記:山田信次

 

津田会長、仙台市副市長を表敬訪問

 JPA仙台展の初日である4月20日、津田一郎会長が高橋新悦仙台市副市長を表敬訪問しました。

 懇談は市役所の特別応接室で行われ、高橋副市長をはじめ、仙台市教育委員会の佐々木洋教育長、仙台市議会議員の小野寺健氏、同 西沢ひろふみ氏が出席されました。JPAからは、米山光昭顧問、竹内祐三理事、中村輝一会員らが同席しました。

 津田会長は「仙台市からは後援だけでなく、市長賞や市教育委員会賞など多大なご協力をいただき感謝しております。仙台展は今年で3回目になりますが、応募者、来場者共に増えています。仙台市の写真文化、そして東日本大震災の復興に、少しでも貢献できるよう努力する所存です。今後とも変わらぬご支援をお願いします」と挨拶しました。

 4月1日に副市長に就任したばかりの高橋副市長は、「ぜひJPA展を拝見したい」と応えてくださいました。次いで作品集の贈呈があり、同席の仙台市長賞受賞の今野響児氏が受賞作品について説明。その後は写真談義と続き、記念写真の撮影、米山顧問のお礼と、訪問は和やかな雰囲気の中で進みました。

記:田崎龍一、写真:佐藤裕

 

JPA岡山展レポート

 第28回JPA岡山展が岡山市天神山文化プラザにて、2018年4月10日~15日まで行われ、今年も2,247人ものたくさんの来場者数に観に来てくださり、大盛況のなか盛大に終了となりました。

 岡山展は2016年から開催していまして、初回から大盛況で、今年で3年目になりますが、毎回2,000人を越える来場者数で、今では岡山での超人気の写真展となっています。また期間中は、可愛い小鳥の今シマエナガちゃんの写真家である小原玲さんの写真セミナーも行い、こちらも大盛況大成功でした。

記:萩原秀政

 

菅家令子会員、講演会レポート                  西新潟オープンカレッジ29年度下期教養学部第5回講座

   平成30年3月22日、西新潟市民会館内(小針青山公民館)において「芸術は難しくない~誰でもわかるシンプルなものです~」と題し、洋画家・創作写真家の菅家令子さんからご講演をいただきました。

 前半は芸術家とはとかくビジネス感覚のない人が多い中、どうしたら売れていくか、マネジメントと宣伝力の大きさが時には必要ということをゴッホやピカソ、草間弥生、篠山紀信、岡本太郎等の作品や生き方を例にお話しされ、高値に吊り上げる業界や宣伝に惑わされず、何にもとらわれない自分の目で観て、純粋な気持ちで感動することが大切だというお話でした。

 後半は「芸術とは何か?」をプロジェクター・プリントを中心に1995年ニューヨークでの個展時のカタログ兼写真集の「女R―1」の出版に往きつくまでのご自身の環境や苦悶の中から「芸術」は生の極限であるエロチシズム(エクスタシー)の表現であり生理と本能を揺り動かすものと気付き、その時の心情に従い表現することが純粋な芸術として創作されたこと、また「泣く・笑う」に理屈や上手下手はない等の「芸術」には理論や流行があってはならない等のお話でした。

 その後「JPA」の紹介と入選作品の多くが西区の方で今後の期待が大きいとのことと締めくくられました。

 いくつかの質問もあり楽しく活発な講座でした。

記:西新潟オープンカレッジ運営委員 矢部節子

 

久野鎮会員、講演会レポート

  3月16日、TKP池袋カンファレンスセンターにて、久野鎮会員の講演会が開催された。冒頭の「私は写真家ではなく、フォトコーチです。写真を撮る職人と思っております」という自己紹介をはじめ、非常に示唆に富んだ有意義な内容であったため、以下に要約させていただく。

 

*写真を撮るにあたって:

「何を撮りたいか」「どう撮りたいか」によって、カメラやレンズを選ぶことが重要。講習会などでは、持っている機材を全部リユックに入れ、まるで家出をしてきたかのような様子で来る方がいるが、それらの機材は結局ほとんど使われないことが多い。

*カメラ業界の潮流:

写真を趣味とする方が高齢化し、女性も多く参加するようになってきたので、コンパクトで軽く使い易いカメラが求められるようになった。カメラ業界もミラーレスカメラを開発研究して売り出している。

*カメラの選び方:

カメラは「自分の記録係」であるので「自分の言う事を聞くカメラ」を選ぶのがポイント。

*写真を撮る必要最低限必要な設定:

ISO感度、シャッタースピード、補正(+、-)。これらの操作が解りやすく被写体に対して瞬時に設定を変えられる事、それが良い写真を撮る事に結びつく。

*良い写真とは

見た人がカルチャーショックを受ける写真であること。写真は生ものであり、いつも新鮮でなければならない。誰かの物まねでは感動は与えられない。

 

*写真には次のような手法(撮り方)がある

①ドキュメント(現場写真):良い場面に出会って良い構図でシャッターを切る。これは自分の意思では無くプロもアマも「出会った者勝ち」である。

②ドキュメントの主役・脇役を自分なりに変えてみて(例:反対にしてみる等)料理する。

③味付けをする(プラスαで、色、光などを加える)。アッと驚く被写体は少ない。

 

*これらの条件をクリアするカメラとは

持ち運びしやすく、軽くて操作のし易いカメラを自由に使いこなすことが重要。久野会員はこの条件に適うのは「ミラーレス」とした。

各メーカーからミラーレスが多種多様に出ているが、それぞれ長短がある。同会員はその中でFUJIFILM X-T2で撮影した作品を大型モニターに投影し、一点づつ撮り方の説明や解説を加えた。映しだされた作品を拝見し、どうしてこのような写真が撮れるのかと驚いた。

 

   久野会員は語る。「私は、PCでのレタッチはほとんどしません。ほんの少し明暗、コントラスト、色相を補正する場合に限られます。撮る時に被写体とじっと向き合っていると被写体が色々教えてくれます」。なるほどと感心すると同時に、改めて写真の奥深さを思い知らされた。勉強になる、そしてとても良い時間を過ごせたことに感謝したい。 

記:堀節子

 

5回目のJPA米子展、開幕

 今回で5回目となる米子展、準備万端整え、3月17日に初日を迎えた。

 好天に恵まれ来場の出だしも良く、初日は242名、2日目の日曜日は280名に上がった。午後からは恒例のJPAセミナーで、 丹地保堯講師による「デジタル写真の未来は…?」というテーマで52名が熱心に受講した。

 夜は祝賀会が開かれ、48名が参加。そのうち半分は米子市長を始め鳥取県代表など、政財界とマスコミ、文化関係の著名人。半分は入賞者を含む写真関係者で、JPA本部からは遠路、津田会長、三輪副会長も参加いただき、会場は和気あいあいとした雰囲気とともに大いなる熱気に包まれていた。

 来賓のご挨拶の多くは「JPA展の素晴らしさ、そして今後も写真の先進地である米子市で引き続き開催を願い、支援する」という内容で、会場はいつも以上に盛り上がった。

 3日間の入館者数735名という盛況であったこともあり、昨年並みの鑑賞者数は期待できるものと、更に後半に向け実行委員一丸となってPRに努めようと決意を新たにした。(3月19日記)

記:福島多暉夫(JPA展 米子展実行委員長) 

JPA大阪展レポート

 第28回JPA大阪展、第15回JPA公募展が終了致しました。

2018年1月16日~21日までの6日間、1日多かったせいも有り昨年より268人多い1989人の人に見に来て戴いた。始めて、という方人も多く、まず今迄見たことの無い大規模の展示点数に感嘆し、50万円の写真の価値を認識し、会員の自由で巧みな技量に感動され、JPAへの入会希望者も何人か在り、その対応で実行委員が詳細説明に燃える一幕もあった。

 関西では、10日えびす祭の前後は、年間で最も極寒の時節となり、老人・子供は出歩かんほうがええ、と言われる程の厳しさとなる、本年も正に然り、インフルエンザ・喘息・腰痛などが巷にあふれ、テレビでも毎日注意喚起を促していた、そんな情況での芸術鑑賞である、秋や春の散歩がてらに写真展に行こうなどとは全く異なる。またこの美術館は孤立、周囲には芸術音楽を楽しむ環境は無く寒風を遮って呉れる建物すら無い、そんな中での1900人である、関西会員が、その傘下の組織に、お付き合いの知己や営業所に、友人に、せっせと指示し協力依頼し煽動を掛けた結果の動員数である。更に竹内祐三会員の、前回全来訪者総DM作戦が加わり、JPA関西会員の写真文化への熱い底力と義理人情パワーを改めて再認識した写真展であった。

記:藤本光浩

 

JPA大阪展懇親会大いに盛り上がる

 2018年1月16日、大阪展初日18時~、ホテルバリタワー大阪天王寺の宴会場バトゥール大阪にて、入選入賞者、賛助会員や来賓の方々、東京から参じて戴いた津田会長、三輪副会長、JPAセミナーの棚井理事、西林東京展実行委員長等のJPA幹部、JPA関西会員のメンバー、が一堂に会し、馴染みのある面々が揃った。

 最初に藤本大阪展実行委員長からの挨拶で、南村名誉会員のご逝去の知らせが有り、驚きの賛助会員も在りで居合わせた全員が故人の冥福を祈りその場で1分間の黙祷を捧げた。

続いて、超極寒のこの時期救急の病人が多く出て、その中に会場を盛り上げる筈の女性の司会者までもインフルエンザで倒れたとのハプニング情報があり、それを一人でカバーする関西の名司会者(藤吉氏)により、面白おかしく宴会は進行した。

 三輪副会長の乾杯で堰を切り、料理とお酒で、お互いの情報交換や再会の挨拶が始まり和やかに盛り上がって行き、入選入賞者の挨拶とJPA入会申し込み書を渡す頃最高潮に達した、そしてAPA/JPSの藤本俊一氏がJPA幹部と入選入賞者を並べ、JPAの未来を激励する挨拶のあと、例年通り会場全員で僅か一発の拍手の「一本締め」を決め宴会は終了し、JPA早津幹事の閉会の挨拶で拍手喝采で閉会した、皆様には極寒の寒空の中、燃えた笑顔で退場されていった。

記:藤本光浩

 

「街かどスナップを撮ろう」(肖像権!?)セミナーレポート

2018年1月16日(火)

JPA大阪展の初日、14時~

大阪市中央公会堂大会議室

講師:JPCA運営委員 JPA理事 

         棚井文雄氏

  

   写真を撮る機会が増える反面、肖像権や著作権に関するトラブルを過敏に怖れ、スナップ撮影が意欲減退気味、これを回復すべく、JPAとJPCAが連係して、撮影時の心がけやトラブル時の対応などを「街かどスナップを撮ろう」(肖像権!?)と題し第一回のセミナーを開催した。

 53名の受講者が集まり、その内の43%は、JPA以外の一般写真愛好家だった、これはJPAセミナーがカメラ人口の裾野に作用した証しであろう。

 まず、「スナップ写真とは、すれ違いざまの瞬時撮影が始まりであって、執拗に長かったり、また何度も繰り返したりの撮影行為による不審感を抑えるべき」と言う起承の言葉のあと、サンプル映像での判定を受講生に挙手を求め、聴講者参加型で眠気要素を排し、判例を元にした説明で進行させた。

「肖像権がある?ビルとは!」、「祭りでの、未成年者が主体の写真には要注意!」、

「露出度大の写真では公私や場所などの要素で判断!」、「肖像権という定義は刑法的には無いが、 民法などで加害者になる怖れあり!」、「犬など動物には肖像権は無いが、それが商業的な財産権を持つ場合もある!」、「コピーも品格と緻密さを結集した秀逸な作品では、新たな独創作品と看なす場合もあり!」、

 そして、トラブルに陥りそうになったときには、猥褻やストーカーなどの盗撮では無い!と毅然とした態度で主張することが事態を緩和する。撮影した作品をどのように発表・公開するかが問題、と結び、そのあとの数人の質疑応答を受けた。

 また、海外での撮影時の要注意事項は?、そのカメラが狙われていることを意識し、窃盗や襲撃の怖れもあり!と、日本人の超落款的平和感覚へのアドバイス、でセミナーは終了した。

 受講生達の拍手と充実感の笑顔と熱気が、真冬の夕刻に近づき少し冷えてきた会場を暖かくさせた。

記:藤本光浩

 

吾妻克美会員の写真セミナー「和響の世界」が開催されました

 去る平成29年11月8日、仙台市内のアーク仙台ビルにおいて、JPA会員の中村輝一さんが会長を努め米山光昭顧問が指導されている、杜の都フォトクラブが企画した写真セミナー「吾妻克美 写真講演会」が開催された。このセミナーは「和響の世界」と題されており、会場には63名の参加者が集まる盛況であった。

 吾妻会員は、平成29年4月にソニーイメージングギャラリー銀座にて写真展「和響」を開催されている。今回のセミナーでは、この個展が開催されるまでのエピソードや、コンセプトとしている「和」をテーマとした「はんなり」の解説、そして写真創作について大切に考えている事などを、作品一点一点を丁寧に示しながら時間いっぱいまで説明された。

 もちろん、吾妻さんの講演を聞いたからといって氏のような世界観を持てる訳ではない。しかし、「とてもいい勉強になった」と思っているのは筆者だけではないのは間違いない。

記:梅津聡

写真提供:鈴木久雄氏(第13回・第15回JPA公募展、宮城県知事賞・JPA会長賞受賞)

 

南村康弘名誉会員追悼

 名誉会員の南村康弘氏が亡くなられました。

 昭和29年関西学院大学経済学部を卒業、在学中活躍された写真部から朝日新聞社入社、報道写真部の責任者として国内外を駆け巡られ、当時の最高の技術インフラで最も希有な撮影機会を新聞社として表現する報道の重責を果たされた。

 そのあと写真界の各種団体に身を置きそれぞれの要務を歴任する中、多角的で奥深い、業界を取り巻く環境の息吹とや実情などの知識を修め、新聞社での経験実績とを合わせ、大阪芸術大学教授 写真学科長として教鞭を執られ、写真界へ新たな実力者達を送り出す後進の育成に力を注ぎ、大きく羽ばたいた教え子諸氏は数多く、写真文化を活気づける上方からの流れ、を構築された。

    SPIJ         一般社団法人 日本写真学会        1988年~29年間   正会員

    PSJ          公益社団法人 日本写真協会      1995年~10年間   理事・会友

    JSAHP    日本写真芸術学会                    1997年~6 年間   理事・評議員

    APA     公益社団法人 日本広告家写真協会   1998年~20年間  学術会員

 

  一方、街中の写真愛好家を増やし写真文化の根底を草の根的に拡げる、下方からの流れ、として 朝日カルチャーセンターに写真教室を創設され、以来32年間にわたり愉しい授業で受講加入希望者が空きを待つ人気のカリキュラムは続いていた。講義に係わる機材で、カメラは最新モデルを、パソコンはmac最上位モデルを常備、windowsもそつなく併用し、海外や国内の最新鋭画像ソフトをインターネットで購入し全て自力でインストールするなど、年齢を感じさせない読解力で新技術 を積極的に吸収し、講義内容に取り入れられた。

  そして多岐に渡る「写真」関連の活動の果てには、プロもアマも区別ナシで「写真を極める」とのJPAの事業概念に賛同し、終(つい)のフォトライフをJPAとその発展に託し、名誉会員に推され、公募展の審査員、JPAセミナー講師など、その拡がる名声で、新たな年は、改めて関西圏のJPAを大きく躍動させていこう、と関係者と共に意気込んでいた晩秋であった。

  人を悪く言わず、長所を助長し、美食家で酒豪、クラシックミュージックを好み、内外の「車」に精通し、ゴルフ、そして旅行家、秘めた撮影地をツアーコンダクターで周り、海外でも然り、5ヶ国語を自由にこなし言葉不安者達を引率するヨーロッパ主体の取材旅行は20年を超え、この秋も亡くなられる1月前に2週間のイタリア旅行を愉しまれた。

 そんな豊かで円熟なライフアイテムは全てに卓越し、ユーモアを交えた大らかな、人となり、とその生き様を心の師と仰げる、巨星で大御所的存在であった。  

   写真を愛し写真に尽くし写真に生きた素晴らしき故人の、ご冥福をお祈り申し上げます。

記:藤本光浩

 

第28回JPA展・第15回公募展、東京展がスタート           初日来場者は約700人

   第28回日本写真作家協会会員展・第15回日本写真作家協会公募展(東京展)が、東京・上野の東京都美術館でスタートした(東京展の会期は2017年11月24日まで)。

 公募展の規定が昨年から「他のコンテスト等で入賞、入選した作品の応募も可」となったことで、応募総数は3,065点で、今年も昨年の約20%増となった。その中で入賞、入選作品248点とJPA会員作品224点が会場に展示された。初日は約700人の来場者があり盛況ぶりを見せた。

 東京展の後は2018年1月16日から21日まで大阪市立美術館で大阪展、3月17日から25日まで米子市美術館で米子展、4月10日から4月15日まで岡山県天神山文化プラザで岡山展、4月20日から25日までせんだいメディアテークで仙台展として東京展と同じ内容で巡回展示される。

 公募展の表彰式は、東京展開催当日、同館講堂で開かれた。津田会長は「今年から創作部門が増え,応募点数も増えたことで選ぶのに苦労しました。来年は自然風景部門が企画されています。良い作品が集まることを楽しみにしています」と挨拶された。その後、表彰状が入賞、入選者全員に、会長、副会長から手渡された。

 最後にJPA大賞・文部科学大臣賞を受賞した砂﨑秀子さんは受賞の喜びの挨拶で「大賞をいただき喜びと感動で胸がいっぱいです。写真をはじめて10年になります。地元岩国市の錦帯橋をライフワークとして撮り続けていた中の一枚でした」と感極まり声を詰まらせ話した。会場からは大きな拍手が送られ閉会した。

 表彰式の後、懇親会が同館内2階のレストランで開かれた。公募展の入賞、入選者を中心に会員、賛助会員、協賛会社、来賓の方々170人ほどが参加して盛大に行われた。津田会長は「表彰式は、入賞・入選者皆様への敬意を表し、また遠方から来てくださった方々への感謝もあり、出席者一人ひとりに表彰状をお渡ししたため少々長時間となりました。私もそうですが、皆さんもお疲れになったり緊張なさったことと思います。この懇親会では、どうぞゆっくりと楽しんでください」と挨拶。続いて来賓の方々の祝辞をいただき、「皆様方はこれからもすばらしい作品を作ってください。そして協会の益々の発展とご活躍を祈念します」と米山光昭新顧問によって乾杯が行われた。参加者たちはお酒を酌み交わし、和やかにしばしの間、写真談義に花を咲かせ交流と親睦を深めた。

記:山田信次    

  

第14回JPA公募展の新潟県入賞、入選作品巡回展          2017年9月17日(日)~9月25日(月)              菅家令子アートギャラリー

 前回の第14回JPA公募展の展示作品のうち、新潟県在住者の入賞・入選作品を集めた展覧会が、JPA会員で公募展の審査員でもある菅家令子さんの発案で、新潟市内で行われた。  

 大賞の峯島モトコさんをはじめ、金賞の若林茂敬さん、銀賞の佐々木純子さんという上位入賞者が新潟県在住者。同県からは24人の応募があり、そのうち14人が入賞・入選するなど、地元の新潟日報紙では「驚きの快挙」と大きく報じられた。

 そのようななかで実現したのが本展である。会場となった菅家さんのアートギャラリーでは、9月19日に昨年の受賞者と今年の受賞内定者を交えギャリートークが開催された。本部からは津田会長をはじめ、三輪副会長ら数人の会員が応援に参加した。

 当日は30人以上の参加者で埋まった。受賞者は、作品の苦労話や自分の作品の方向性など、熱く語ってくれた。また津田会長の丁寧な作品の講評に耳を傾けていた。

 菅家さんは「今年は昨年の2倍の48人の応募者がありました。来年はもっと頑張りましょう」と雰囲気を盛り上げた。参加者からは写真の質疑応答が多くなされ、有意義なトークショーとなった。最後にJPAの入会と来年の公募展の多くの参加を呼びかけた。

 夜のパーティでは今年から協賛会社として加わっていただいた株式会社ケルヴィンの高野勝利取締役専務やギャラリートークの参加者たちと酒をかわし、写真談義に花を咲かせ、親睦を深めた。

記:山田信次