「岡山県天神山文化プラザ」におきまして4月7日に開催を予定していました、日本写真著作権協会(JPCA) & J PA共催「著作権セミナー」を延期いたします。
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、参加者および関係者の皆さまの健康と安全に考慮し、開催を延期することにいたしました。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
2020.3.25
横浜市港南区民文化センター「ひまわりの郷」において、当協会の渡邉澄晴終身名誉会長、堀田義夫顧問が指導をされている ”デジタルフォト研究会” の写真展『フォト ドリーム展』が開催されている。
定例会や応用講座で学んだ表現技法を駆使した前衛的作品、被写体の持つ力をありのままに表現したストレート作品など、46点が並ぶ。作品創作に用いたフォトショップなどによるデジタルテクニックについても、オリジナル画像と加工の過程までをも惜しみなく公開している。これらの技法を学びたい人にとっては、大変うれしい展示であろう。
実にさまざまな表現による作品たちが会場を埋め尽くし、デジタルフォトの進化が、「写真」の表現世界をここまで広げてきているのかと驚かされる。
写真家・写真愛好家の撮影マナーが大きく問われるようになった現在、これからの「写真のあり方」を考えさせられる展覧会だ。
デジタルフォト研究会『フォトドリーム展』
2月6日(木)~12日(水)
横浜市港南区民文化センター ひまわりの郷
〒233-0002 神奈川県横浜市港南区上大岡西1丁目6−1
2020.2.6
記:棚井文雄
大阪展実行委員長・藤本光浩理事のレポートにもあるように、2020年1月15日から開催された「第30回JPA大阪展/第17回JPA公募展」は、昨年の来場者を大きく更新し、2000人に届く勢いとなった。これは、関西を中心とした会員の皆さまの努力の賜物によるものだろう。
大阪展会場を足早に一周してすぐに気が付いたことがあった。何より、作品展示が昨年に益して美しくなっていたことだ。ニューヨークなど、欧米のギャラリー・美術館巡りをした際、一直線に並べた統一感のある展示にせよ、ランダムな作品配置にせよ 「実にセンス良く展示されているなぁ」と感じるのは私だけではないだろう。そんな作品たちを鑑賞することは、とても心地の良いものだ。
会場で受付をして下さっていたスタッフにそう声をかけてみると、やはり、実行委員長の藤本光浩理事が、「昨年以上に詳細な展示資料を制作するなど、努力をされたからでしょう」との話をしてくれた。藤本理事をはじめ、実行委員の皆さまのご尽力あっての ”心地良さ” だったようだ。
公募展受賞者、賛助会員の皆さまにもご参加いただいた懇親会には、渡邉終身名誉会長と一緒に出席した。とても和やかな司会進行のお陰もあり、たくさんの笑顔と共に楽しい時間を過ごし、関西ならではの一体感も感じることができた。
JPCA&JPA共催「著作権セミナー」では、藤本光浩理事の司会進行のもと、作品の「著作権」と、「著作者人格権」をどう守るかについて解説をした後、写真の合成・加工が容易になったこの時代の「これからの写真のあり方について」地元写真家、藤本理事、そして来場者を交えての討論を行った。想像以上の盛り上がりと、『また開催して欲しい』との声が聞こえたこともあり、すぐに藤本理事に相談し来年のプランを進めている。
今後とも、大阪展実行委員長・藤本光浩理事をはじめ、皆さまと一致団結してJPA大阪展を盛り上げていきましょう!
2020.1.30
記:棚井文雄
第30回JPA大阪展、第17回JPA公募展が、5日間では過去最高記録の1,994人をマークし盛況で終了した。同じ5日間でも、昨年は雪や氷雨で終始したのにくらべ、暖冬で晴天が続きお正月後の退屈さも加わり外出し易い条件だったのではと想う。展示及び撤収作業と毎日の当番では延べ120人を超える会員が年一の同窓会風に正月の挨拶を兼ねて和やかな時間を過ごすことが出来た。また、精鋭6人で498点の展示撤収を2時間強で完遂させた富島運輸(株)のプロ仕業が見事であった。
期間中、奈良新聞が取材に来られJPA展の要項記事を大きく掲載され観客数増大に寄与して戴き、会場の大阪市立美術館の周囲で今年は1カ所多い4カ所に(株)昭天堂がB0クラスの大看板で天王寺公園全体にJPA大阪展の気運を煽り、1月の関西写真界の行事の一つとしてのJPA認識が高まった実感が来場者から聞こえた。
2020.1.25
記/写真:藤本光浩(HJPI320600000791)
JPA大阪展 輸送/展示ご協力会社
三八五流通株式会社
富島運輸株式会社
JPA大阪展の最中の2020年1月17日の黄昏、入選入賞者、賛助会員や来賓の方々と、今回は東京から渡邊澄晴終身名誉会長と棚井副会長にご参加戴き、待ち構えた関西会員と共にいやが上にも盛り上がった。司会進行が巧く流れを盛り上げ、渡邊澄晴終身名誉会長のご挨拶から始まり、賛助会員の皆様や来賓の方々のスピーチに続き、入選入賞者がご自分の作品への撮影時の思い入れと受賞の喜びを語り、大阪のランドマーク超高層ビル「あべのハルカス」からの大阪の夜景を背景に、棚井副会長からJPAの入会申し込み書、その記入要領資料を受賞者の一人々に手渡され一段と盛り上がったところで、来賓のAPA/JPS藤本俊一氏の写真家の心得講話に続く、ただ一回の拍手での満を持した「一本締め」で最高潮の一瞬で閉会、そのあと全員が揃って和気あいあいで整列しあい、記念に残す集合写真で解散した。
2020.1.25
記/写真:藤本光浩(HJPI320600000791)
本年も、天王寺のJPA大阪展に関連させ1月に中央公会堂でJPAが何かやる!とのムードに応え、2020 JPAセミナーを開いた。テーマは「写真愛好家のためのphotoshop講座/撮った写真を想い通りに仕上げるには」と題し、今最も関心の高いレッタチ術をYouTuberでお馴染みのAdobe公認エキスパート、塚本健之氏に講話して戴いた。やはり関心度の高さから開始1時間前から会場に来られ地下大会議室はほぼ満席になった。レイヤーマスクの使い方、画面ノイズの除去術、RAWとJpegの相違実態など劇的な画面が次々と繰り出され感嘆と充実のセミナーとなった、更に自宅で復習が出来るようにと今回の講義内容を「JPA日本写真作家協会セミナー」でYouTubeに、講義で使ったサンプル画像もダウンロード可、のサービス付き、という受講料無料のセミナーとしては破格のイベントとなり、JPA大阪展セミナーの価値感が向上した。講師のご好意でダウンロードのURLが公開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=Km1EhzkUf0A
「JPA日本写真作家協会photoshopセミナー」
https://www.pst.expert/ 「同上サンプル画」
2020.1.25
記/写真:藤本光浩(HJPI320600000791)
JPCA/JPA共催 著作権セミナー2020年1月18日(土) 大阪市立総合生涯学習センター
著作権に関するセミナーが、「スナップ写真を撮りたい!知っておくべき著作権とアーカイブズ] とのタイトルで、講師に、渡邊澄晴氏(JPA終身名誉会長) 棚井文雄氏(JPA副会長/JPCA理事)を迎えして実現した。写真公募展主催者の、営利的で応募者の権利を無視した、隠れた募集意図に気づかず自分の作品なのに自分が使用できなかったり、賞金や賞品の取得権利も侵される恐れのある募集企画に不用意に応募することのないように、著作権知識を知って貰おう、と言う主旨のセミナーであった、この続きに、JPA大阪展実行委員会の藤本委員長から、作品に「氏名表示」をする重要性の一例として、JPCAから発行する著作権IDをマイカメラに入力することで自分の作品にメタデータとして自分の戸籍を植え付けることにより、将来的に自分の作品の利用に対する保証金を得るための仕組みが既にタートしている、との話しがあった。このあと棚井副会長から参加者に「多重・合成」に関する作品をどう考えるか?という話題をなげかけ、現代の気になる事象ゆえ年代や性別を問わず活発な意見が続いた。天王寺、第2ビル、中央公会堂、の一連のイベントで「1月は大阪で何かをやるJPA」気運の高まりを感じて貰えたと想う。
2020.1.25
記/写真:藤本光浩(HJPI320600000791)
1. 写真のひとつの魅力である「記録性」について、前東京国立近代美術館長・神代浩氏、川崎市市民ミュージアム学芸員・奈良本氏をパネリストに迎え、”著作物の保護期間70年時代における、写真の「著作権」と「アーカイブズ」”と題したディスカッションをJPCAとの共催で開催しました。モデレーターは、棚井副会長が務めました。著作物の保護期間が著作者の死後70年に延長された経緯、そのことで危惧されるオーファン(孤児)作品問題などを挙げ、写真家、美術館館長、学芸員の異なる立場からの意見が出されました。アーカイブについては、渡邉澄晴終身名誉会長の写真集「New York 1962-64」が完成するまでのドキュメントを取り上げ、作品を未来へ遺すことの重要性を訴えました。また、最後に神代浩氏よりこれからの写真家が目指すべき姿への提言もありました。
2. JPA30周年の歴史を振り返る「JPAはどこからきて、何処へ行くのか!」、そして「JPA公募展受賞作品講評」を開催しました。パネリストに、渡辺澄晴終身名誉会長、津田一郎名誉会長が登壇し、モデレーターを棚井文雄副会長が担当。30年に渡るJPAの歴史を振り返りながら、JPA(写真作家)がこれから目指すべき姿を探りました。作品講評では、津田氏のストレートな言葉と、ピントなどの基本的なテクニックにも厳しい渡邉氏の意見が飛び交い、楽しい講評が繰り広げられました。
3. パソコンを使用せずともカメラ操作のみで様々な合成写真が創れるようになった現在、これからの写真のあり方について、日本写真著作権協会(JPCA)との共催による著作権セミナー「著作権/肖像権の基本を知って、あなたの写真を個性的に変える」を開催しました。講師は、久野鎮会員、棚井文雄副会長が務めました。はじめに「著作権法」の基本が解説され、一部の公募展において慣例化されている「著作権」を主催者に譲渡させることや、「著作者人格権」を行使させないことの現状が具体的に示されました。そして、著作者(撮影者)がこの条件で公募展に応募した場合、自分の「作品」が主催者のモノになってしまう説明がされた際には、会場からどよめきが起こりました。その後、久野氏の提言する写真への取り組み、「心象写真」とはどんな世界であるのかを久野作品と撮影技法の紹介とともに解説しました。二人の息の合ったやり取りは、何度となく会場の笑いを誘いました。
全日、森誠子会員の司会により和やかな雰囲気の会場がつくり出され、創立30周年記念JPA展/東京展でのイベントは、大成功を収めました。
2019.11.26
JPA展実行委員会
第30回日本写真作家協会会員展、第17回日本写真作家協会公募展(東京展)が、上野の東京都美術館で2019年11月19日から24日まで開催された。公募展の応募総数は2,661点であった。その中で入賞、入選272点とJPA会員作品215点が会場に展示された。初日は1,058人が来場し盛況ぶりを見せた。
東京展の後は2020年1月15日から19日まで大阪市立美術館で大阪展、3月19日から24日まで米子市美術館で米子展、4月7日から12日まで岡山県天神山文化プラザで岡山展、5月22日から27日までせんだいメディアテークで仙台展として東京と同じ内容で巡回展示される。
公募展の表彰式は、東京展開催当日、同館講堂開かれた。三輪会長は「入賞、入選の皆様、受賞おめでとうございます。今年で30周年を迎えることができたのも会員の皆様をはじめ賛助会員、協賛会社等のお陰です。新たにいつまでも心を持って作品を作らねばと思いました」と挨拶された。その後、表彰状が入賞、入選者全員に会長、副会長から手渡された。津田審査委員長は「例年ですと、途中でどれがいいか決まるのですが、今回は最後までなかなか決まらなかったが、結果的に独特な作品の『化身』に決まった」と発表された。
最後に文部科学大臣賞・JPA大賞を受賞された金子克巳さん(63才)は「びっくりしました。受賞の知らせを何度も読み直しました。写真は知人から勧められて8年になります。祭りが好きで、福島県のデコ祭りに出かけ、楽屋でチンドン屋さんが化粧をしているところを、許可を得て撮った一枚です。これからもいいなと思うものを撮っていきたいです」と喜びの挨拶がありました。会場からは大きな拍手が送られ閉会した。
表彰式の後、懇親会が同館内の2階のレストランで開かれた。公募展の入賞、入選者を中心に会員、賛助会員、協賛会社、来賓の方々160人ほどが参加して盛大に行われた。三輪会長は「今日は素敵な時間だったのではないでしょうか、これから楽しくやりましょう」と挨拶。また今回は30周年を記念して、賛助会員、協賛会社の皆様に感謝状が三輪会長から授与された。その後来賓者の方々の祝辞をいただいた。そして渡邉、津田名誉会長によって乾杯が行われ、参加者たちはお酒を酌み交わし、暫しの間和やかに写真談義に花を咲かせ、親睦を深めた。
2019.11.25
記:山田信次、写真:伊藤和徳 HJPI320600000906
堀井裕子会員が、堀田顧問が主宰する瓢蟲社のメンバーと作品展を開催中だ。
気心が知れたメンバーの中で、個性をぶつけ合い、切磋琢磨しながら創り上げてきた「作品」たちが会場を埋め尽くす。
その作品は三者三様ではあるが、不思議と被写体との距離感が似ている。以前、堀井裕子作品「下北半島ものがたり」の ”被写体とのディスタンス(距離感)”について触れたが、今回の三人展にも共通するそれは、実質的なカメラとの距離ではなく、心理的な隔たりを超えようとする行為によるもの、言い換えれば、人や物や場所との関係の本質に迫ろうとする彼女たちの姿勢、そこから生まれてくるものなのだろう。
「昔姫三人展」は、これまで5年に渡る展覧会開催を重ねてきたが、今回が最終回だという。たくさんのファンを持つ彼女たちのこの決定に、寂しい想いをされている方々も少なくない。しかし、馴染みの場所とメンバーという環境を一度リセットすることで起こる変化、それは、それぞれの昔姫の中の「写真家」を育てていくことに違いない。彼女たちは、自分の中の「写真家」を育てる決断をしたのだ。
瓢蟲社 同人 / 「昔姫三人展」
大嶋丁未子 高橋洋子 堀井裕子
於:かなっくホール ギャラリー(神奈川区民文化センター)
10月20日(日)まで
10:00~17:00(最終日16:00)
2019.10.17
記 : 棚井文雄
渡邉澄晴終身名誉会長、大向哲夫会員
(神奈川読売写真クラブ会長)が、「第11回グループTOM写真展」に招待作家 / 講師として作品を展示中だ。
渡邉氏は、相談役として同行した撮影旅行時の雨天でのスナップ作品、大向氏は、広角28mmレンズ付きコンパクトカメラを駆使したスナップ作品を出展している。
写真集「New York 1962-64」にもみられる、渡邉氏のワイドレンズ使いの見事さは、写真家・三木淳氏(JPA初代会長)のお墨付きでもある。ぜひ、このコンパクトカメラを渡邉氏にも握らせ、新作のストリート・スナップに取り組んでもらいたい。
そごう横浜店9階「市民フロア」
10月17日(木)〜22日(火)
10:00~19:00(最終日17:00)
2019.10.16
記 : 棚井文雄
2019年6月27日、ホテルメルパルク東京において「JPA創立30周年記念講演」を開催し、定員80名を超える来場者が会場を埋め尽くし好評を博しました。
一般の人の渡航が制限されていた1960年代初頭、カメラを携えて渡米できる日本人はごくわずかでした。渡辺氏は当時勤務していた日本工学工業(株)/ 現 ニコン)のニューヨーク駐在員として、1962年から64年にかけて、毎週末「ワシントン広場」を中心としたグリニッジ・ヴィレッジ界隈を歩き、撮影を続けました。
今回の講演では、2018年6月に出版された、多くの未発表作品を含む新たな写真集「New York 1962-64」(限定150部 / Fumio Tanai Publishing)の作品上映をしながら、渡辺氏がどんな思いでニューヨークへ渡り、どのような生活をしていたのかを語っていただきました。その中で、渡辺氏がニューヨークの工学芸術学校において、最先端の写真教育を受けていたことも分かりました。新たに発見された1960年代の貴重なカラー作品10数点が上映された時には、会場内に感嘆の声が放たれました。
2019.6.30
記/兼子 久 写真/山田信次(HJPI320600000873)
講演会会場の様子
松尾エリカ会員が、第93回国展「国画賞」を受賞した。モデルを起用して撮影された受賞作『女郎蜘蛛 誘惑』は、日頃、広告の仕事に携わる彼女ならではの企画力による作品と言えよう。
一般に、大きな網を張ることで知られる「女郎蜘蛛(ジョロウグモ)」。ジョロウグモの世界では、交接中にメスがオスを食することがあるという。松尾氏のうつし出した「女郎蜘蛛」には、そんな危険な魅惑が見え隠れしているのかも知れない。
2019.5.5
記 : 棚井文雄
歴史ある国際公募展「ル・サロン2019」の写真部門に森村髙明会員が入選しました。写真部門では世界各国から40名の方々が選ばれ、その中で日本人は森村会員だけです。
350年前にルイ14世がルーブル宮殿(現ルーブル美術館)のサロンで美術展を始めたため現在でもそのまま「ル・サロン」が使われており、世界最古の公募展です。
「ル・サロン」で名声を勝ち得てきた著名な芸術家たちがたくさんいます。
そのような名誉ある国際公募展に入選された森村会員には心よりお祝いを申し上げます。
2019.12.20
森村髙明会員入選作品 著作権ID:HJPI320600001121
終身名誉会長・渡辺澄晴氏がニューヨークで撮影したフィルム (ネガ) は、半世紀に渡り放置されてきた。それらは、強烈な酸の臭いを発していた。" ビネガーシンドローム " だ。
渡辺氏のネガを発見し、写真集にまとめあげるまでを綴ったドキュメント。
アサヒカメラ11月号 P92-93
「日本人が見た1960年代、
アメリカの日常」
- 記録を残すということ-
文・棚井文雄
2019.10.20